こんばんは。
行田のぞみ園は本日お休みです。お休みの日は絵本の話をしたりしなかったりしています。お時間のある方はおつきあいください。
雪国の方にはもう飽き飽きするものかもしれませんが、どうしても我々は関東に住んでいますので、やはり雪には憧れがつきまとってしまいます。大雪のニュースにわくわくしている子供達を見ていたら、こんな絵本が浮かびました。
『はじめてのゆき』です。
とらの子とらたがある朝みるくを飲んでいると、とらたのすなばもばけつもしゃべるも、真っ白な雪の中に隠れてしまっていました。長靴をはいて、セーターを来て、帽子をかぶって、と、雪の中に出ていくたびに、とらたは少しずつ雪との遊び方を覚えていきます。はじめての雪にとまどって、でもかけまわるとらたの可愛らしさが印象的です。
きれいで冷たくて、でもあぶなくって、そして遠くから見知らぬお友達を連れてきてくれた雪。その終わりはまぶしくってあっという間。
雪の日に遊び回り、暖かな家の中に駆け込んではストーブに手をかざして暖まったことは、多くの人に共通する思い出では無いでしょうか。
今は雪の降らない日々にほっとする大人には懐かしさを、雪が降らなくて悲しくなっている子供達にはわくわくとした憧れを、それぞれ呼び起こす一冊です。
真っ白で冷たくて、少し「特別な1日」、「はじめての日」に対する高揚感は眩しくて、とてもはかないものかもしれません。明日も良い1日をお過ごしください。