行田のぞみ園ブログ

特定非営利活動法人行田のぞみ園のブログです。

おへんじくるかな

こんにちは。

先週末から、「春は名のみの」という言葉がぴったりの寒さと荒天が続いています。日曜日は晴れましたが、今日はまた雨模様ですね。皆様はいかがお過ごしでしたか。

どちらにいるにせよ、お元気にお過ごしくださいますように。

 

あまり動けない時にできることはなんだろう、という事で、社員の方と、先日お手紙を書きました。もはや手紙や電報をやりとりするという時代ではなくなったかもしれませんが、手書きのお手紙は、頂くと心が弾むものの一つです。

家に眠っていたレターセットを持ってきたので、好きな便箋と封筒を選んでもらいました。手紙を書く社員さんはとても人懐こく、大好きな人がいっぱいいるので、だれに書くか悩んでいました。素敵な悩み事ですね。

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今書いたこの手紙を、相手はいつ、どんな時に、何を思って読むのだろうと思うと、とても不思議な感覚を覚えます。手紙は、メールや電話のように即時届くわけではなく、書いた方にも受け取った方にも、少し時間の開きがあります。そのタイムラグが少し寂しいような、今となっては貴重でもあるような...。

 

さて、月曜日は定休日です。

行田のぞみ園のお菓子を食べながら、楽しんで読んで頂くような本をご紹介したいと先週書きましたので、「手紙」に便乗して何冊かを。

福音館さんばかりなのは、先週1週間、ずっと子どもの友の整理ばかりしていたからでしょう。ご容赦ください。

www.fukuinkan.co.jp

 

 

 

 

 

引っ越ししたばかりのかなえちゃん。おうちにいると、玄関の方から「とん ことり」と不思議な音が聞こえてきます。玄関の郵便受けを見てみると?

新しい場所にいくのは、いつでも不安と寂しさを伴うもの。でも、ほんの少し、わくわくするものでもあります。かなえちゃんの心細さを、郵便受けに入れられるすみれやたんぽぽが少しずつ、「とん ことり」と和らげていきます。今になって再読すると、この言葉の響き、うつくしさにも胸を打たれます。

 

 

 

 

 

 

大きなもみの木に、ひろこさんは今日も手紙をつるしに行きます。今日はりすさん、明日は野うさぎさん、明後日は、と、冬の長い日を、森の仲間たちに手紙を書き続けるひろこさん。さて、お返事は来るのでしょうか?

ひろこさんの一通ごとのお手紙は目にも楽しく、中には意外な宛先も。読んでいくうちに、お返事はいつ、どんな風に来るのかな?と、読む方もどきどきしていきます。春の訪れをいっぱいに感じる絵本です。 

 

矢継ぎ早に絵本を紹介してしまいましたが、絵本とお手紙はとても相性が良いようで、ほかにも、海から流された手紙を受け取るぐりとぐら、かえるくんとがまくんのお手紙など、とにかく数え切れないほどありますね。皆さんの好きな、手紙にまつわる絵本の話を聞いてみたくなります。

 

でも、お手紙の本といえば何と言っても「あしながおじさん」。

www.fukuinkan.co.jp日本ではアニメーション化もされ、近年は漫画化、舞台化もされていますが(どれも素晴らしい作品ばかりです)、受け取る側の熱量の高さにも、もしかしたら本国アメリカよりも日本で愛されている作品なのでは?と思わされます。ぜひ、未読の方は原作もお読みになってみてください。

良く紹介されがちなシンデレラストーリーという側面だけではなく、「普通の女の子」が持っている選択肢を何一つ持たなかった孤独な少女が、いかに新しい世界を知り、自立した女性になっていくのか、という瑞々しい成長譚でもあります。

主人公ジュディがしたためる、とにかくユーモラスな手紙の一通一通からは、知らなかった事を知り、新しい服を着て、友や大切な人を愛し、生きる糧を自分で得ることへのまっすぐな喜びが伝わってきます。

この喜びは、作品が発表された当時の女性たちには、とりわけ切実だったのではないか、とも思いますし、日本の、特に女性読者に長く愛されることの理由かもしれませんね。歳を重ねた今読むと、この手紙を読んでいる「彼」に、より思いを馳せてしまいます。

 

長くなってしまいました。お付き合いいただき、ありがとうございました。

考えてみれば、このブログも、海に流す一通のお手紙のようなものかもしれません。

今週もどうぞ、お元気で。またお会いできますように。

 

 

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