こんばんは。
毎日「寒い寒い」と言っているような日々ですが、今日のワールドカップの決勝はとても熱い展開になりましたね。そのまま眠れなくて、寝不足の方も多かったのではないでしょうか。
今日は行田のぞみ園はお休みです。お休みの日は、絵本や本の話などをしています。お時間のある方はお付き合いください。クリスマスも近づき、本を贈る機会も増えてきましたね。12月は、贈り物にぴったりな絵本をご紹介できたらと思います。
「いつか住んでみたい家」「訪れたい場所」を、胸のうちに抱えている方も多いのではないでしょうか。この絵本のヘンリエッタさんは、そんな皆さんの希望を全部叶えてくれる、ねずみのけんちくかです。
12月に発売したばかりの、『どんないえにすみたい?』を、今日はご紹介します。
せかいてきに有名なねずみのけんちくか、ヘンリエッタさん、せっけいもないそうも、かぐのでざいんもお手のもの。パンやチーズをかじるのもわすれて、今日もせっせとお客様のために、図面をひいています。お客さまはりすに始まり、ます、ねこ、もぐら、とかげ、かわうそにぶた。それはもうありとあらゆる種類のお客さまが、ヘンリエッタさんに家を作ってもらうのでした。
この本が何よりも魅力的なのは、もちろん、緻密に暖かく描きこまれた動物たちのおうちです。特に「断面図」好きな人には、とてもとてもおすすめです!
異なるニーズに対応する凄腕建築士、ヘンリエッタさん。彼女の腕を証明するように、各ページで描かれるさまざまなお家は、まさに唯一無二。動物たちの特性に合わせた、オーダーメイドの家々です。その内装に目を凝らして、「ここの部屋はなんだろう」とか、「私はトカゲさんの家がいいかな」などついつい考えてしまいます。子供たちとどの家が一番好きか?なんて、おしゃべりするのも楽しいかもしれませんね。
なお、こんなたくさんの魅力的な家を作るヘンリエッタさんは、いったいどこに住んでいるのか?こちらもついくすりとしてしまうので、ぜひ確かめてみてください。
絵本や本に描かれる、架空の家や地図は、それだけで読み手をわくわくさせます。そこに宿る物語の気配に、無条件で惹かれてしまうものなのかもしれません。
こちらは以前『だれのおうちかな』という名前で出版され、その表題で知る方も多くいらっしゃると思います。長く絶版を惜しまれ、愛されてきた一冊。12月の復刊は、この本を愛してきた方達にとって、最高のクリスマスプレゼントではないでしょうか。
「懐かしい」という方も、初めて読むという方も、ぜひお手に取ってみてください。素敵な一冊です。