こんにちは。今日はとても暑い１日でした。
暑さが増すと、朝もあまり一口が進まないような気もしますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今日は行田のぞみ園はお休みです。お休みの日は、絵本や本のご紹介などをしています。お暇な方はお付き合いください。
今日は小さな卵と女の子が冒険にでるお話、『ゆうこのあさごはん』をご紹介します。
ゆうこはある朝の日、寝坊してしまいます。お母さんはせんたく干しに行き、ゆうこは一人で朝ごはんを食べることに。バター付きパン、牛乳、チーズ、そしてゆでたまご。顔が書いてあるゆでたまごは、ゆうこが殻をむこうとすると、突然話しかけてくるのでした。
山脇百合子さんが、作画だけでなくお話も描かれている貴重な一冊。不思議な冒険のお話です。
小指に塩をつけてなめると、小さくなれるたまごの魔法。猫のしっぽをつたったり、空を飛んだり。小さなゆうことたまごの冒険は自由でふんわりとしていて、子どもたちの見る夢のようです。魔法がかかるのも魔法が解けるのも、しょっぱい塩をひとなめ、というのが面白いですね。冒険から帰った小さいゆうこが、自分がこぼしたパンのかけらや牛乳をたまごと一緒に食べていた場面がおいしそうで、印象的でした。
普段とは違う、一人の食卓。一人になる、ということは冒険の始まりにもなるのかもしれません。
朝ごはんといえば、こちらもおすすめです。
こちらは料理研究家の桑原奈津子さんが、パン好きの飼い犬、時々猫と日々変わる朝食を撮影した一冊。とても可愛らしく、かつとっても美味しそうな写真集で、眺めているとつい笑顔になります。とっても食べたそうないっぴきと一緒に、読み手もお腹が空いてしまいそう。巻末にはレシピもついている幸せな一冊です。
