こんばんは。
週末は天気の急変が続きましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ありがたいことに連日ご注文をいただいています。
卒園や卒業、入学や入園など、春は節目の季節。
少しほろ苦く、でも嬉しい季節でもありますね。
この時期になると、谷川俊太郎さんの「さようなら」という詩を思い出します。
「ぼくもういかなきゃなんない」という印象的なフレーズから始まる、美しい詩です。どうしてもここにはいられない、「ひとりでいかなきゃなんない」とうたう「僕」。寂しさを振り切り、それでも今が進むべき時なのだ、と謳われる詩は、旅立ちの高揚、不安、寂しさ、まだ見ぬ道への確かな希望を感じさせます。
谷川さんの詩を読むと、内側に硬く溜まってしまったものが一枚一枚剥がされるような心地がします。うまく言えませんが、自分の一番柔らかい部分に、言葉が沁みていくような感覚と言えばいいでしょうか。
「さくらなみきのしたをとおって」、無数の「僕」が「そしてきっといちばんすきなものをみつける」ことができますようにと、そう祈る時が春なのかもしれません。
みなさん良い旅路を、と心から願いつつ。
自粛期間中川島書店様内で商品を置かせていただいておりますが、明日16日の火曜日のみ川島書店様での販売をお休みとさせていただきます。
来週は17日の水曜日から販売をさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。