行田のぞみ園ブログ

特定非営利活動法人行田のぞみ園のブログです。

洞窟の先は

こんにちは。

今日は曇り空。台風が近づいているため、蒸し蒸ししていますね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は行田のぞみ園はお休みです。お休みの日は、たまに絵本や本の話などをしています。お時間のある方はお付き合いください。

 

今日は床下に潜む、ちょっとこわくてちょっとおかしなワニのおはなしです。

 

『ゆかしたのワニ』。

「ぼく」の家の床下には、大きくて鋭いキバを持つワニが住んでいます。「ぼく」は夜になると、長靴を履いて懐中電灯を頭にはめて、大きな歯ブラシを持って、七つ道具の入った袋を片手に、床下に降りていくのです。そう、ワニの歯磨きをするために。

「どうくつのような」ワニの口に分け入って、ぼさぼさの鶏肉を取り除いて、ワニの鋭い牙に気をつけながら、「ぼく」はワニの歯磨きを完遂しなければなりません。不可能に思えるミッションを可能にするのは、ふとんばさみにバケツに胡椒に...なるほど!と思わず膝を打つ使い方ばかりのぼくの七つ道具。毎晩のスリリングでユーモラスなワニと「ぼく」の冒険をこわごわと覗いてみませんか?

スリリングだけれど、どこかとぼけて淡々ともしていて、「ぼく」の仕事人ぶりに、ふっと笑ってしまいそうになる一冊です。僕の、私の家の床下には何がいるだろう、そんなことを子供たちと話してみても楽しいかもしれませんね。