行田のぞみ園ブログ

特定非営利活動法人行田のぞみ園のブログです。

マーマレードのこと

こんばんは。

1月が早くも終わりを迎え、明日からは2月ですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

行田のぞみ園は本日お休みです。お休みの日は、本や絵本の話などをしています。お時間のある方はお付き合いください。

 

先日、大きなマーマレードジャムを頂きました。さっそく紅茶に入れて飲んだり、トーストに塗ってみたりと大活躍していますが、1人で暮らしているとなかなかジャムは減らないものだと実感しています。ジャムクッキーや、パンに練り込んだりも美味しそうだなあ、と検討中です。

 

マーマレードといえば、脳裏に浮かぶのは有名なあのクマさん、という方も多いのではないでしょうか。

今日は『くまのパディントン』をご紹介します。

ブラウン夫妻がパディントン駅のプラットフォームで会ったのは「暗黒の地ペルー」から1人英国にやってきたクマでした。「パディントン」と名前をもらった彼は、そのままブラウン夫妻の家に引き取られ、自由気ままに英国生活を楽しみます。

 

そそっかしくて好奇心に溢れていて、変なところで真面目。騒動の渦中にいつもいるけど、なんだか憎めないクマ、パディントン。イギリスのコメディは、渦中にいる変人と周囲の人たちの巻き込まれっぷりに少し心が痛くなってしまうこともありますが、たとえどんな騒ぎに巻き込まれても、パディントンを愛し続けるブラウンさん一家の姿に、読み返すとなんだか励まされてしまいます。

 

そんな風変わりなクマが愛してやまないのが、マーマレードなのですが、この本で、イギリスのお茶の時間、お菓子に憧れた方も多いのではないでしょうか。パディントンが熱烈な愛を寄せるマーマレード、甘さの中に苦味が混ざり合う複雑な味わいは、まさに可愛らしいだけではないこの強烈なクマさんにぴったりです。

先日、この本を訳された松岡享子さんの訃報を耳にしました。「とこちゃん」シリーズ、「おふろだいすき」なども思い出してしまいます。訳された、センダックの絵本も大好きでした。とても寂しいです。

旅路が安らかなものでありますように。