こんばんは。
朝晩はとても冷え込みますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。行田のぞみ園は本日お休みです。また明日からよろしくお願い致します。お休みの日は絵本などご紹介しています。お時間のある方はお付き合いください。
以前もご紹介したトマとエマシリーズですが、今回は2冊目の『トマとエマのめいろのくに』をご紹介します。
帰り道、不思議な「コッチコッチ」の声に誘われるようにして、くねくね、くるくるした道に誘われるトマとエマ。ぐるぐる回るどころか、大きくなったり小さくなったり。なんと、トマとエマの兄妹は今度はめいろの国に迷い込んでしまったのです。さあ、果たして2人は、またおうちに元気に帰ることができるでしょうか。
全てのページに迷路が現れ、トマとエマを翻弄します。子供たちと指で辿りながらお話を追っていくのも、とても楽しい一冊。丁寧に作られた世界観も健在で、お馴染みの青いあの人も嬉しい再登場。迷子になった小さなあの子も、エマたちのように帰れるのかな?とついつい目で追ってしまうかもしれません。ページのあちこちに、こうした小さな物語が散りばめられていて、わくわくしてしまいますね。。
クリスマスシーズンも近づいてきますが、2冊そろって贈り物にしたくなってしまいますね。おすすめシリーズです。
いつだって迷宮は子供たちばかりか、大人まで誘う魅力があります。
迷宮といえば、『迷宮へどうぞ』という本もありましたね。
迷宮の始まりからその歴史をたどり、クレタ島やヨーロッパの庭園迷宮、シュヴァルの迷宮など、世界中の迷宮が絵や写真入りで紹介されている一冊です。子供の頃から不思議と読み応えがあり、引き込まれた記憶があったのですが、今書き手のお名前を見ると、種村季弘さんだったのか!と膝を打ちます。世界の「不思議」にくらくらする一冊です。
さらに迷宮といえば、ル・グウィンの『こわれた腕輪』。闇のわだかまる迷宮しか知らない1人の少女が、どうやってその足を外に向けて踏み出すのか。ゲド戦記シリーズはもちろん一冊一冊が傑作ですが、中でもこの作品を一番忘れがたくしている方もいらっしゃるのでは、と思います。