行田のぞみ園ブログ

特定非営利活動法人行田のぞみ園のブログです。

白いパン黒いパン

こんばんは。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

今日は休日なので、久しぶりに絵本のご紹介を。

『ねずみさんのながいパン』です。

 

小さなねずみさんが、長い長いパンを持って走っていきます。

「どこへ行くのかな?」

ぞうさんの家、きりんさんの家、ライオンさんの家、ちょっと震えてしまうあるお家、いろいろなお家が出てきますが、ねずみさんの目指すお家はまだその先に。

色々な動物たちの思わぬ食卓をのぞいて、ぞうさんはこんなものを食べているんだね、と子供たちとおしゃべりするのも楽しいかもしれません。ページをめくると動物さんたちの笑顔があふれているのも印象的です。

果たしてねずみさんと、ねずみさんのながいパンは、目指すお家にたどりつけるのか。ながーいパンの並ぶ最後の食卓も、必見です。

お腹が空いている時に食べると、パンが食べたくなってしまうので、ご注意を。

ねずみさんのながいパン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンといえば、『ハイジ』に出てくる白いパン、黒いパンも印象的ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぶったチーズとパンを食べる場面は印象的かつ、とんでもなくおいしそう。今でも読むとわくわくしてしまいます。ハイジやペーターたちが食べているパンは黒いパン。おそらくライ麦パンなのでしょう。栄養価は高いですが、かなり硬めの仕上がりです。

対して、ハイジがのちに連れてこられるフランクフルトのお屋敷では白いパンが食卓に出されています。こちらは、精製された小麦粉で作られたふわふわのパン。あまりの柔らかさに、いつも固いパンに苦労するペーターのおばあさんに食べさせてあげたいと願うハイジの優しさも印象的でした。

 

ヤギの乳やチーズ、パン。作品内に出てくる食べ物は、どれも素朴ですが忘れがたいのはなぜでしょう。

ハイジという少女を起点として、周囲の人々が、それぞれ受けた傷を回復し、再び「生きること」へ向かっていく作品だからでしょうか。「食べること」は「生きること」と深くつながっています。作品中の食べ物の魅力は、そのままいのちの魅力そのものなのかもしれません。

 

そんなことを考えていたら、お腹が空いてきますね。皆さま、今日も美味しいものを食べて、ゆっくりお休みください。また明日から、よろしくお願い致します。