行田のぞみ園ブログ

特定非営利活動法人行田のぞみ園のブログです。

桜の森の満開の

こんばんは。

 

今日はとても暖かな日で、桜も満開でしたね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

明日の販売予定は、明日掲載いたします。今しばらくお待ちください。

 

今日の絵本は、桜にまつわる素敵な絵本『うさぎのくれたバレエシューズ』をご紹介します。

 

バレエを習ってもう5年経つのに、ちっともうまくならないと悲しむ女の子。願い事の季節になると、彼女はいつも願います。「どうか、おどりがじょうずになりますように。」。月にも星にも山にもお願いをする女の子の元に、ある時、一つの小包が届くのでした。届けられたピンクのバレエシューズ。送ってくれたのは、満開の桜の木の下の、うさぎの靴屋さんでした。

 

 

 

 

 安房直子さんの幻想的な世界が、銅版画で見事に表現されています。

ピンクのバレエシューズ、散る桜の花びら、可憐なチュチュをまとううさぎのバレエ団。

どうでしょう。挙げているだけで、一つ一つに胸がときめいてしまいます。どうしてうまく踊れないんだろう、と悲しむ女の子を、素敵な贈り物とうさぎたちの踊りが優しく包んでいきます。踊るシーンだけでなく、靴屋さんと桜色のバレエシューズを作っていくシーンもとてもとても好きでした。踊ることをもう一度喜べるようになった女の子の姿が印象的です。

 

可憐で美しいけれど、どこか寂しさを覚える絵本でもありました。桜自体の儚さがその理由かもしれませんね。

 

桜の季節、今でもどこかで、うさぎたちは密やかに踊っているのかもしれません。